JavaScriptによるセッションの使い方

JavaScriptによるセッションの使い方

■セッションとは
セッションとは、ウェブサイトの訪問者がサイトを離れるまでの一連のページリクエストを追跡するための手段になります。
ユーザーがサイトを離れるまでの間、ユーザー固有の情報を保持することができます。
例えば、ユーザーがログインした場合、そのユーザーのログイン状態を保持するためにセッションを使用します。

■セッションを使用する場面

ユーザー認証
ユーザーがログインしたとき、そのユーザーのIDやその他の情報をセッションに保存します。
これにより、ユーザーがサイト内の他のページに移動しても、そのユーザーがログインしたままであることをシステムが認識します。

  1. ショッピング
    オンラインショッピングでは、ユーザーが商品をカートに追加すると、その情報をセッションに保存します。
    サイト内を移動しても、カートの内容は保持され、ユーザーがチェックアウトする時に再表示されます。
  2. フォームの入力値の保持
    ユーザーがフォームを送信したときにエラーが発生した場合(例えば、必須フィールドが未入力だった場合)、
    セッションを使用して既に入力した値を保持し、フォームが再表示された時にそれらの値を再度表示します。

■JavaScriptでのセッションの使用方法
sessionStorageオブジェクトを使用してセッションを管理します。
このオブジェクトは、キーと値のペアを保存することができ、ブラウザのタブが閉じられると自動的にクリアされます。

// セッションにデータを保存
sessionStorage.setItem('key', 'value');

// セッションからデータを取得
var data = sessionStorage.getItem('key');

// セッションからデータを削除
sessionStorage.removeItem('key');

// セッションを全てクリア
sessionStorage.clear();

JavaScriptのsessionStorageオブジェクトを使用することで、ウェブページのセッションを簡単に管理することができます。
ただし、セッションデータはブラウザのタブが閉じられると消えてしまうため、永続的なデータ保存には適していません。
そのような場合は、localStorageやサーバーサイドのデータベースの使用がおススメです。